パート紹介 打楽器

こんにちは、頭がパーで存在がカスのパーカスです。

嘘です

オーケストラには欠かせない、
音楽には欠かせない、
あなたの人生に欠かせない!!!
パーカッションです。
今回は、皆様の為に我が打楽器の素晴らしさについて思う存分
主観的に語らせていただきたいと思います。


まず、そもそも打楽器とは何ぞや?

広辞苑第6版によると、
「打楽器」とは、「打って音を発する楽器の総称」。そのままですね。
もう少し広義に言うならば、「打つ、こする、振るなどして音を出す楽器の総称」。
といったところでしょうか(例:タンバリン、マラカス)。
そう、要するに、皆さんの周りにあるものが打楽器に成り得るのです!

そのため、オーケストラを始め世界中の様々な音楽には、
多種多様な打楽器が使用されます。
ここでは、その中でも特にオーケストラでよく使われる楽器を
いくつか紹介したいと思います。

[ティンパニ/Timpani]
まずは、何と言ってもこれでしょう。舞台上で奥の方に位置する、丸いあれです。

これです。
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元々イタリア語で「timpano」は「鼓膜」を意味し、その複数形「timpani」が楽器の名前の由来となっているようです。英語では「kettledrums」、ドイツ語では「pauken」、フランス語では「timbales」と呼ばれていますが、皆様の耳に一番馴染むのはやはり「timpani」でしょうか。

丸い釜の部分は主に銅で出来ており、そこに子牛の皮(本皮)やプラスチック製の皮を張ります。その皮をマレットと呼ばれる棒で叩くわけですが、ティンパニは他の打楽器と違って「音程」を出すことが出来ます。大太鼓や小太鼓、タンバリンのような楽器は非整数倍音成分が多い(要するに色んな音程が混ざっている)ため特定の音程を聴き取ることは困難なのですが、ティンパニはそれが出来る、と言うわけです。例えば、弦楽器は弓を緩めると低い音、ぴんと張ると高い音が出せるように、打楽器も皮を緩めたり張ったりすることで音程を調節します。ではしかし、何故他の打楽器と違って「音程」が出せるのでしょうか?

ここは物理メジャー(予定)の筆者の腕の見せ所ですね。
秘密は、その形にあります。
例えば、大太鼓や小太鼓は円筒型で裏表2枚のヘッド(皮)があります。表のヘッドを叩くとその振動は裏のヘッドに伝わり、表よりは小さいですが音が鳴ります。裏での振動はまたかすかながら表にも伝わります。これが繰り返されると、振動の様子(波形)が往復するうちに様々に変化します。この振動の変化が多彩で、安定した音程は出せない、というわけなのです。例えば、テニスボールをカーテンのような柔らかい布に向けて投げてもあまり反発しませんよね。そんな感じです。(少し分かりづらい?)

一方、ティンパニの場合は底が丸く金属で出来ています。皮を叩いた時の振動はあまり複雑に変化することがなく、よって規則正しい整数倍の振動が得られ“やすく”なる、というわけです。先程のボールの例で言うと、硬いフローリングの床に向かって投げる感じです。しかし、なぜ“やすく”と言ったのかと言うと、もちろんティンパニも太鼓の1つですから1つの音に聞こえてもよーく耳を澄ませると色んな音が聞こえてきます。一番よく聞こえるのは倍音です。この倍音を使ってチューニングをしたりもします。

今回演奏する「ブラームス 交響曲第一番」では、このティンパニがとても活躍します!

“アイツの演奏はパーでカスだったよな…”

なんて言われないように、頑張ろうと思います…。


さて、次に紹介するのはこちら。
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[シンバル/Cymbal]
元々仏教での法要の祭に使われていた鈸(はち)がヨーロッパ(特にトルコ)に伝わって、発展したものと言われています。そのため、トルコにはシンバルの有数のブランドがたくさんあります。写真に写っている「イスタンブール」もその1つ。CMSのシンバルもこれです。とても良い音が出ます。上手く叩けば。

(ちなみにこれが鈸です)
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シンバルは色んな曲で使われますが、やはり一番シンバル“らしい”使われ方と言うのは、大きくダイナミックで迫力のある音で音楽全体を盛り上げる、メリハリをつける、というものでしょうかね。しかし、あの大きくてとてつもなく重たい金属の塊(5kgもあるんですよ!)でpppで叩く…なんて場面も少なくはありません。そして、今回も曲目でも然りです。大変です。筆者は、この春からシンバルを練習してきて持ち手に当たる部分の皮膚が硬くなってきました。最近、皮も剥けるようになってきました。人間の細胞は日々進化しているのですね。


最後に紹介するのは、先程も少し登場した大太鼓です。
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[大太鼓(バスドラム)/Bass Drum]
吹奏楽ではマーチなどで特にとても重要なパートであり、ドラムセットにも組み込まれています。もちろんオーケストラでも重要度は変わりありませんが、出番は少し少なめ。しかし、シンバルと一緒に叩く機会が非常に多く、コントラバスとも同様に音楽を支える役目を果たしています。大太鼓が特に目立つ曲の代表としては、「チャイコフスキー作曲 序曲1812年」が挙げられるでしょうか。曲のクライマックスに「大砲」という指示があり、その指示通りに太鼓を思いっきり叩く箇所があります。通常は、上図のように太鼓を少し傾け横からマレットで叩くという奏法ですが、この曲ではバスドラムを2台用意し、皮の面を上に向け、垂直方向にマレットを動かして思いっきり叩けるようにセットするのが普通です。本物の大砲(空砲)を使う楽団もごく稀にあり、とても迫力満点です。



さて、今回は三つの楽器について紹介してみました。
思い返せば、あんまり主観的に語ることが出来なかったのが少し心残りですが、そして少し長かったですが、読んで下さった皆様に少しでも打楽器のことを知っていただけたなら幸いです。

それでは、また会う日まで。

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この記事へのコメント

音楽大好き
2013年11月05日 18:51
今、打楽器のパート紹介で言うことを考えていました。インターネットで調べてみたら、このページを見つけました。大変分かりやすくて、すぐに、原稿が仕上がりました。ありがとうございました。今後も、分かりやすく書いてください!追伸今、友達に電話で原稿を言ってみたら、凄く誉められました。このページのおかげです!ありがとうございました。

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